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このブログを執筆している、クロマク・リヒトと申します。
どうぞ「リヒト」と呼んでくださいね☺︎
こちらは、読書感想を綴る【読書ノート】です。
今回ご紹介するのは、「HSP」に関する本、《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》という1冊です。
敏感で繊細な心を持つ人たち、いわゆるHSP(Highly Sensitive Person)として生きることは、時に生きづらさを感じることもあります。
《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》は、そんな敏感な人が周囲の「鈍感さ」とどう向き合い、自分らしく生きるためのヒントを教えてくれる本です。
著者のイルセ・サンさんは、心理療法士であり、ご自身もHSPなのだそうです。
今回は、私が共感したポイントや心に響いた言葉、そして実生活に取り入れたいと思った学びをシェアします。

《鈍感な世界で生きる敏感な人たち》の「はじめに」より(著者の言葉)
私はこの本が、HSPやそのほかの繊細な心の持ち主たちが、自分の長所や可能性に、より注目できるようになるための後押しになることを願っています。
\\\こんな方におすすめです///
- 自分や知り合いが「HSPかもしれない」と感じている方
- なんとなくずっと「生きづらさ」を感じている方
- 周りに「生きづらそうな人」がいて心配している方
- みんなと同じようにできなくて、「自分だけがおかしい」と悩んでいる方
- 「HSP」や「繊細さん」という言葉を聞いたことがあり、興味を持っている方

それでは、《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》の感想ページへ、ご案内します。
《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》の基本情報
※広告◇《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》の概要
[タイトル]鈍感な世界に生きる敏感な人たち
[著者]イルセ・サン
[出版社]株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
[ジャンル]社会・時事
[出版年]2016年10月14日
◇《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》の内容
なぜこんなに音・におい・相手の表情が“気になってしかたがない”のか?
あなたは、「神経質」でも、「忍耐力がない」わけでもありません。
敏感さは、愛すべき「能力」です。5人に1人が該当するHSP(とても敏感な人)が
生きづらい世の中を?敏感さを武器”に強く生き抜くヒント
★「HSPチェックリスト」「HSPのためのアイデアリスト」付き
まずは診断ページでセルフチェック >..:*:.。oOo。もしかしたら、あなたもHSP?。oOo。.:*:.
引用:Discover《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》より
□毎日、1人でいる時間が必要
□勘が良く、嘘を見破るのが得意
□テレビで暴力シーンを観ると、何日も影響されてしまう
□空腹や寒さを感じると、そのことが頭から離れなくなる
□仕事中、監視されているとストレスを感じる
□美しい自然や芸術作品をみると、喜びで胸がいっぱいになる

HSPチェックテスト結果
本書の冒頭に掲載されている、48項目の「HSPチェックリスト」をやってみました。
0点:当てはまらない
1点:ほとんど当てはまらない
2点:少し当てはまる
3点:ほぼ当てはまる
4点:完全に当てはまる
グループA
3、2、3、3、3、3、4、4、4、4、
4、3、3、3、3、3、2、3、4、3、
4、3、4、4、3、4、2、3、3、4、
3、3、4、3、4、(合計:121点)
グループB
1、0、0、0、0、2、0、1、1、0、
0、0、1、(合計:6点)
〈グループA〉−〈グループB〉=(HSP度)
グループAの合計(121点)− グループBの合計(6点)= HSP度:115点 でした。

ちなみに、このチェックリストでは、「60点以上なら、HSPの可能性がある」と書かれていました。
数字が大きいほど、敏感さが強いという目安になるそうです。
ただし、「このテストはあくまで参考で、完全なものではありません」とも書かれています。テストを受けたときの気分やその日の状態によって、結果は変わることもあるそうです。

ここからは、私自身の読書感想が続きます。
もし本の内容に興味を持たれた方は、ぜひ実際に手に取ってみてくださいね。
個人的に心に残った点や、特に印象的だった部分についてお話ししていきます。
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《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》の読書感想

《第1章 鈍感な世界に生きる「敏感な人」とは》の読書感想
- 8ページ~[はじめに]の章に出てきたこの1文に、思わずうるうるしてしまった。笑
その第一歩として、自分のことを「量」ではなく「質」で評価するようにしましょう。HSPは行動の質が高いので、ほかの人と同じようにたくさんのことができなくてもいいのです。
- 「たくさんのことができなくてもいいんだ」って言われた気がして、ずっと背負ってきた肩の荷が、少し軽くなった気がした。
- さらに、「カール・グスタフ・ユング」の言葉も印象的で、読んでいてまたうるうる……。笑
敏感すぎる人の人格には病的要素が見られるととらえるのは、大きな誤りです。もしその解釈が正しければ人類のおよそ4分の1が病に冒されていることになります。
- 「これは病気じゃなくて、気質なんだ」ということ。
- 自分の短所だと思っていたところは、短所ではなく、自分の“特徴”だった。
- 自分を否定するのではなく、まずは「そういう気質なんだ」と受け入れることから始めていいんだって、そう思わせてくれる1文でした。

- 42ページ〜[HSPの能力1 一度に多くの情報を吸収できる]に登場した「高慢ちき」という言葉がわからなくて、調べてみた。
- 「高慢ちき」の意味は、「いばったり、自慢したりして、他人を見下すような態度をとる人のこと」らしい。(うーん……そう思われるのは、さすがに嫌だなぁ、と思った。)
- HSPって、先回りして行動することが多いけど、それって「出しゃばってる」とか「高慢ちき」って見られることもあるのかな?と、ちょっとだけ不安になった。

- 48ページ〜[HSPの能力3 ゆっくり、深く多角的に考えられる]の章に書かれていた、
HSPは(略)選択肢を取ることができないときには、鬱になるか、怒りを爆発させるか、対処しきれないその状況から抜け出そうと何かしらの衝動的な行動に出ることがあります。たとえば、仕事を辞めてしまうとか、友だちとの縁を切るとか、
- …読んだ瞬間、「ほとんど私だ……😢」と心にグサグサ刺さる擬音が聞こえた。
- たぶん「人間関係リセット症候群」だと思う。突然、何もかも嫌になって「何かしらの衝動的な行動」をしてしまう。したくなる。
だから今、友達も知り合いもいない。自業自得なんだけど…。(泣)
《第2章「敏感な人」が抱えやすい心の問題》の読書感想

- 69ページ〜、第2章の[「敏感な人」が抱えやすい心の問題]を読んでいたとき、特に「自尊心の低さ」について書かれていた部分で、少しだけ苦しくなった。
『自分は高い基準を設けなければ、誰からも愛されない』『自分は愛されないんだ』
- 心の奥で、ずっと感じていたことが言葉になって、目の前に現れた気がして、息が詰まるような感覚になった。
- 「ああ、私、こう思ってたんだ……」と気づいて、ちょっと泣きそうになった。

- 100ページ〜[羞恥心が徐々に解消されていく方法]の章に書かれていた『HSPが羞恥心を抱く事柄の例』に挙げられていた6つの事例、全部に「わかる〜😅」と共感してしまった。笑
- 特に『●競争について行けないこと』には「そうなんだよね…🥺」と、胸がぎゅっとなった。
- 小さい頃(まだ小学校に上がる前)、ピアノ教室に通っていた時期があって、同じ時期に入った子たちについていけなくて、結局辞めてしまったことを思い出した😅
- 当時はただ「自分は下手なんだ」「向いてないんだ」と思っていたけど、今思えば、あの頃からもう、人と比べることに苦しさを感じていたんだな……って気づかされた。
《第3章「鈍感な人たち」とうまく付きあうには》の読書感想

- 160ページ〜の[「対話」を成立させるには、互いに「反応し合う」ことを意識する]という章に出てきた、『①受け止める・②共感する・③影響を知る・④話を広げる・⑤ちゃんと聞いていることを示す』の各シチュエーションに対する実践の言葉が、なんとなく上から目線っぽく感じられて、ちょっと嫌だった。
- 特に気になったのは、
③「あなたが言ったことが、私にどう影響するか知りたい?」
④「あなたが話している途中、質問して欲しい?」
⑤「私が今なんて言ったか、言ってみて!」の3つ。 - たぶん、もともと英語の表現を訳したものだから、ニュアンスが少し違うのかもしれない。でも、私にはその言い方では相手に聞けないな、と思った。

- 184ページ〜[HSPの理解者をパートナーに選ぶ]の章に登場する、キャスパーさん(35歳)の事例を読んで、少しつらくなった。
私が家事と育児の最低でも半分をこなさなければ、妻は裏切られたと感じ、大騒ぎします。(略)妻は、私が家事をするか、最低でも作業小屋に子どもを連れて行くべきだと思っているのです。
- 「HSPは1人の時間を必要とする」ということを、本当に理解してくれるパートナーに出会えるのかな……と、少し悲しい気持ちになった。
- 私だったらどうだろう。もしこんなふうに「1人の時間なんてわがままだ」と言われたら、耐えられないかもしれない。そんなことを考えて、ちょっとだけ未来が怖くなった。
《第4章「敏感な自分」とうまく付きあうには》の読書感想

- 202ページ〜[自分自身への愛情を向けて、自分を守る]の章を読んで、「セルフコンパッション」みたいだなと思った。特に、スッシーへの手紙の内容が泣けた。
あなたには間違える権利があります。誰でもときに間違いを犯します。(略)あなたがベストを尽くしていると私は確信しています。それで十分なんですよ、すてきなスッシー。(略)あなたにいかに価値があるのかを、感じてください。
- 前にセルフコンパッションのワークで、もう1人の自分を想像して、自分にやさしく声をかけたことを思い出した。
- そのとき、「大丈夫だよ。君はよくやってる。あの時だって、君の最善の行動(選択)だったんだ。」って言葉が自然に浮かんできて、思わず涙が出た。笑

- 208ページ〜[自分自身に思いやりを持つ]の章に出てきた『自己憐憫』の「憐憫(れんびん)」が読めなくて、検索した。
- 「憐憫(れんびん)」と読むらしい。また、音読みで「憐れむ」「憫れむ」と、それぞれ「あわれむ」と読むらしい。
- 『自己憐憫(じこれんびん)とは、自分自身を哀れみ、可哀想に思う感情のこと』だという。
- また「あわれむ」という言葉が出てきたけど、「あわれむ」って言葉、多くない?🤯?(憐れむ、憫れむ、哀れむ)

- 214ページ〜[自分らしくいることの喜びを感じる]の章に登場したお猿さんの話が、「へぇー😮」となった。
ある調査によると、ほかの猿よりも刺激に対して大きな反応を示す小猿(敏感な猿)が、落ち着きのない母猿に育てられると、大人になったときにうまくやっていけないことがわかりました。(略)落ち着いた母猿のもとで育った場合、大人になったときその猿は群れのリーダーになりました。(スオミ、1987年)
- 環境って本当に大事なんだな、と改めて思った。
- もし私も、もっと落ち着いた環境で育っていたら、もっと違う自分になっていたかな……なんてちょっと考えてしまった。

- 216ページ〜[あとがき]で、ドーテさん(52歳)の言葉にうるうるした。
自分はどこにもまったく適応できず、何もできないと思っていたのです。そんなとき、HSPの特徴について耳にし、自分もそうだと思ったとき、急に自分のことを明るい日の下で見たような気分になりました。
- 特に、『自分はどこにもまったく適応できず、何もできないと思っていた』という言葉に、「自分もそうだった」と重なって、思わず泣けてきた。
- 私もずっと、「私はどこにも馴染めない」「何もできない」と思い込んでいた。
- そんなふうに感じている人が、自分だけじゃないと知れたことが、心にじんわりとしみた。

- [あとがき]に登場した、リーセさん(30歳)とスサンネさん(35歳)の言葉にも、うるうるした。
私はただ敏感なだけで、弱いわけでも、頭がおかしくなりそうなわけでもないと知ることは、大きな安心材料であり、解放された気分になりました。(リーセさん)
- 「心が弱いわけでもなくて、ただ敏感な気質なだけ」なんだ、と思うと、泣けてくる。🥲
- 自分のことをずっと「弱い」「ダメだ」と責めてきたからこそ、この言葉が心にしみた。
私はHSPについての本を読み、(略)断るときに言い訳をいくつも探すのをやめました。『私は刺激を受けすぎたから休息が必要なの』と包み隠さず言うようになったのです。(スサンネさん)
- 「休息が必要なの」と伝えていいんだ。嫌なものは嫌だと、声を上げてもいいんだ。
- そう思ったら、この言葉にもまた、うるうるした。笑
まとめ
今回の「読書ノート」では、《鈍感な世界に生きる敏感な人たち》をご紹介しました☺︎
本書『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』は、HSPの方だけでなく、誰にでもそっと寄り添ってくれる1冊だと感じました。
これまで私は、「気にしすぎ」「心配性」「敏感すぎる」──、そんな自分に悩んでいました。
でも、この本を読んで「それは私の特徴なんだ。無理に変えなくてもいいんだ」と気づくことができた気がします。
読んでいて、勇気をもらえる1冊でした。
自分が繊細だと気づいたあと、「じゃあ実際どう動けばいいのか」がたくさん書かれていて、私にもできそうだな、無理なく始められそうだなと感じました。
敏感さに悩んでいる方も、そうでない方も──
きっと、自分や大切な人をもっと大事にできるヒントが見つかると思います。


私の読書感想が、この広い世界のどこかで、誰かの役に立ったり、ちょっとしたヒントになれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました☺︎♡
それではまた、本の世界【5ページ目】でお会いしましょう。
今回ご紹介した本はこちら☺︎(※広告)
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