
ようこそ☺︎
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このブログを執筆してるクロマク・リヒトと申します。
リヒトって呼んでください☺︎
こちらは、読書感想を綴る【読書ノート】です。
今回ご案内するのは、《実家じまい終わらせました!──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方》という本です。
毎年、夏のお盆の季節になると、お墓参りをするために、「帰宅ラッシュが始まります。
もはや夏の風物詩(?)のようになっていますね。

年に1度の帰省ラッシュ……まるで、織姫と彦星の再会みたいですね☺︎☆
花火大会やスイカ、かき氷など、夏の楽しみはたくさんありますが、ふと頭をよぎるのは「実家」のこと。
親が高齢になり、実家に1人で暮らしていたり、すでに誰も住んでいないけれど、空き家のまま……なんていう方も少なくないはず。

「いつかなんとかしなきゃ」と思いながらも、「急ぎじゃないし、そのうち何とかなるだろう」と、つい後回しにしてしまっていませんか?
そして最近は、少子高齢化の影響で「お墓を誰が守るのか?」といった問題にも直面する人が増えています。
そんな今だからこそ、手にとって欲しいのが、この《実家じまい終わらせました──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方》という本。
「実家処分」「家財整理」「墓じまい」について、実例とともにわかりやすく解説された入門書です。
\\\こんな方に読まれています///
- 実家のこれからを考えたい方
- 老親が住む実家を今後どうするか悩んでいる方
- 将来、実家に住む予定がない方
- 遠方のため、お墓参りが難しく、「墓じまい」を検討している方
- お墓のお引越し(改装)の費用や手続きに不安がある方
- 子どもたちに「実家」「お金」「お墓」のことで負担をかけたくない方
それでは、《実家じまい終わらせました!──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方》の感想ページへご案内します。
《実家じまい終わらせました!──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方》の基本情報
◇《実家じまい終わらせました!》の概要
[タイトル]実家じまい終わらせました!
──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方
[著者]松本明子
[出版社]祥伝社
[ジャンル]社会
[出版年]令和4年6月10日
◇《実家じまい終わらせました!》の内容
引用:祥伝社《実家じまい終わらせました!》より
*************************************************
実家じまいで大赤字を出した松本明子さんが、
3人の専門家に聞いた――!
これから実家じまいをする人に必ず役立つ
?知っておきべき&やっておくべき”こと!!
*************************************************
両親が数十年前に建てた念願のマイホーム。
現在は、みなさんが独立されて、
故郷に親御さんだけが住まわれている、
ゆくゆくは実家に住む人が誰もいなくなってしまう、
そんな状況ではないでしょうか?
とはいえ、日々忙しい中で、
頭の片隅に実家の後始末への心配はあっても、
現実の対処は先延ばしになってしまっている……
という方も多いでしょう。
しかし、そうして先延ばしにした結果、
タレントの松本明子さんは、
●空き家になった実家の維持費:約1800万円
にもかかわらず、
●売却時の初回査定額:約200万円
という大赤字を実際に出してしまったのです。
では、少子高齢化で空き家となる実家がますます増える中で、
これから実家じまいに取り組む方は、どうしたらよいのか――?
実家じまい体験者の松本明子さんが、
「あの時どうすればよかったのか?」
「これから取り組む人の注意すべきことは何なのか?」etc.を
【空き家の専門家】【家財整理の専門家】【墓じまいの専門家】
に質問して、教えてもらいました。
少しとっつきにくいテーマですが、
これから避けては通れないことばかり……。
松本さんと一緒に、初歩から
実家じまいについて、学んでみませんか?
―――――――――――――――――――――――――――
こんな人は、いますぐこの本で
実家じまいの情報を知ってください!
?地方出身で、実家には老親が一人暮らしをしている
?親が亡くなっても、誰も実家に住む予定がない
?実家は貸せばいい、売ればいいと軽く考えている
?実家の財産の相続税にいくらかかるかを知らない
?家財整理やデジタル遺品に潜む問題に気づいていない
?遠方の故郷に先祖代々のお墓がある
?改葬にかかる費用や手続きの仕方がわからない
?実家やお墓の管理でトラブルの火種を抱えている
―――――――――――――――――――――――――――

ここからは、私自身の読書感想が続きます。
もし本の内容に興味を持たれた場合は、ぜひ手に取ってみてくださいね。個人的に心に残った点や、印象的だった部分についてお話しします。
《実家じまい終わらせました!──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方》の読書感想
【第1章】「空き家」ってこんなにお金がかかるとは!【読書感想】

❶空家の維持に25年、かけた費用は1800万円!【読書感想】
- 2ページからはじまる、タレントの松本明子さんの序章(プロローグ)の写真を見て『綺麗な人だなぁ。アイドルみたい。かわいい☺︎♡』と思った。(アイドル歌手だった😯💡)
- 序章の最後の方の『どうか気を楽にして盛大に笑ってください。』が、「いい文脈だなぁ」と思った。松本明子さんの朗らかな性格が想像できて、明るさを感じた。
- 24ページ[親子三人でバーやスナックをハシゴ!?]で、「バーやスナックに“子連れ”で行けるんだ!(°_°)?」と、ちょっとびっくりした。
※2020年4月1日から「健康増進法」の改正法案が実行され、『屋内は原則禁煙』と、「マナーからルールへ」と変わりました。(例外として“喫煙を主目的”とする「バー、スナック等・たばこ屋」などの施設は、施設内で喫煙が可能になるケースも。)
※「喫煙可能店」に未成年は入ることが法律上できなくなったので、バーやスナック等に、子供や中高生を連れて行くことは、NG。(違反となる)
- 28ページ[実家の維持費とローン返済でドケチ生活に突入!]で思ったこと。→「そうなんだよね、マイホーム(不動産)には、“固定資産税”がかかるんだよな…。“維持費”もバカにならないのよね…。🥺💸」
- 30ページの『手作りの領収書に「○月○日 松本明子 消しゴム代〇〇円」と書いて、拇印(ぼいん)を押して渡す。とにかくお金に厳格。まるで会社みたいな家でした(笑)。』のところ、クスッと笑った。
- 小さい時から、お金のことに関して触れていたほうが、将来的に助かることが多いように感じているので、お金の勉強法の1つとして、「手作りの領収書」、いい方法だと思った。

- 33ページの[高松市役所からかかってきた電話]で、市の担当者からの紹介で『シルバー人材センターに庭の草木の手入れを頼むこともできますよ』で『1回5万円』と知って、「高い…(・_・;)」と思ったのと、「“芸能人だから安いもんだろう”、と担当の人は思いながら紹介してたのかも…」と勝手に想像してた。
- 松本明子さんの実家の維持費がどんどん高くなっていく。:(;゙゚’ω゚’):「維持費」怖い…。
- それでも『実家を維持するには必要なコスト』だからと「シルバー人材センター」に頼んだらしい。
さすが“芸能人”!!うちには頼めるほどのお金はない。🥺pien
❷父の思いに揺れた実家じまい、ついた売値は600万円【読書感想】
- 37ページ[テレビ番組への出演を機に実家じまいを考えるように]で、空き家は「放火のターゲット」になったり、「大麻の栽培」に利用されたりと、犯罪の温床になることを知って、そのうち引き継ぐであろう、実家が脳裏をよぎる。
- また、『周囲に危険を及ぼす可能性のある空き家の所有者には固定資産税を最大6倍にする「空き家対策特別措置法」』が『2014年11月に執行』されていると知って、余計怖くなった。(お金かかる…😨)
【自分用メモ】
空き家対策特例措置法について
*成立:2014年11月19日
*公布:2014年11月27日
*施行:2015年2月26日
●令和5年(2023年)12月13日〜改正
→ 空き家の増加が続く状況を踏まえて、「空家等対策特別措置法」の改正が行われた。改正の趣旨は、『管理状態が悪い空き家を減らす』ため。空き家が増えると「景観が悪くなる」、「犯罪に利用される」、「ゴミの不法投棄場所になる」、「火災につながる」などのリスクが生じやすくなるため、空き家の管理状態の悪化を防ぐ仕組みが新設された。
- 松本明子さんの周りには頼れる人たち、相談できる人たちがいたのが、「いいな…」と、羨(うらや)ましくなった。
(ちょっと心がキュってなった笑)おそらく、松本明子さんの「人徳」というものなんだと思う。 - 誰も住んでいない実家に使った費用は『1,800万円』に驚愕。笑「実家にかける費用(お金)があるの、やっぱり芸能人は、“すごい”🤑」というプラスの感情と、「実家の費用にそんなにお金がかかるの?うちじゃ無理!やっぱり“怖い”😨」というマイナスの感情の「驚愕」があった。笑

- 40ページ[バラエティー番組で取り上げた私の実家じまい奮闘記]の不動産屋さんの査定金額「200万円」。2回目のリフォームにかけたお金は「600万円」。(😨)笑っちゃいけないけど、笑うしかない。
- さらに「更地」にすると、土地は売れやすくなるが、「更地」にするのに「500万円」ほどの費用がかかると言う…。(゚Д゚)怖い。笑

- 43ページ[売却成功!──人手に渡っても家は残せた]で、空き家バンクに登録して、数ヶ月後に、希望価格で買い手が見つかってよかったと思った。
- 『この家に少なくとも30年は住むからね』という買い手の老夫婦の言葉に泣けた。
- 松本明子さんの父の『実家を頼む』という託された家(想い)は、タイトル通り、「人手に渡っても」父の家(想い)は、ひとつの“カタチ”として残せたんだと、タイトル見返してて、また泣いた。笑
❸家財や遺品の整理は死ぬほど大変【読書感想】
- 46ページ[実家に残されていた大量の家財や遺品]で、松本明子さんのご先祖様が「丸亀藩の武士」だったり、「陸軍の大佐」だったりで、日本刀や勲章、代々伝わる漆器などの骨董品があるって知って、また羨ましいと思った。笑(うちのご先祖様は平々凡々(へいへいぼんぼん)民さ(´・ω・`)ションボリ)
※[平平凡凡(へいへいぼんぼん)]… 特にすぐれたところや変わったところがなく、ごくありふれているさま。「平凡」を繰り返して意味を強調した語。
- 50ページ[廃棄処分になった20トンの「ゴミ」]で、ゴミを捨てるだけで「100万円」近くかかったことを知って、「もう何も言えねぇ…(・ω・ )」でした。笑
- 52ページの写真に写っていた、松本明子さんが中学生の時に書いたと思われる書道の写真を見て「字うまッΣ(‘◉⌓◉’)」って驚いた。笑

- 56ページの[残高1円の通帳のために高松へ来てくれ……!?]を読んでて、「そうなんだよねぇ、1円でも残高があれば、“窓口来てください”って言われるのよね…(;´д`)」と頷いた。笑
- 銀行は残高1円でも「銀行に行って手続きをしなくてはいけない」という決まりがあるのか、よくわからないけど(たぶん防犯上の何かで規則があるのだと思う)、他の書籍で「いくつもの口座を持ってると、後々めんどくさい手続き、手間がかかる」ことを知っていたので、使ってない銀行は、今年(2024年)の3月頃に解約した。
- そのとき、1番時間がかかったのは、遠方にある地方銀行の銀行口座の解約に時間とお金がかかった。
- 口座には、300円くらいの残高しか入ってなかったけど(😂)、「窓口に来てください」と言われたので、「遠方で行けません…🥺」など、なんやかんやいろいろあって(笑)、解約に手数料が700円くらいと、電話代(通話料)もかかったし、時間もかかった。笑
- あの時は、ほんっっっと
「これだから地銀は!🤬!」と、文句言いたくなった(😅)。まぁ、後の事を考えず、口座開設した自分が悪いのだけど。(無知って怖い🥺)

- 58ページ『旅行に行くたびに旅行先で記念に通帳を作る人までいたのです。』知らなかった。旅行先に行って、わざわざ銀行に行って、通帳を作るんだ。びっくり。(🙄)
確かに通帳作る(口座開設する)のは簡単ですものね…。解約はあんなに時間もお金もかかるのにねぇ…ヒソヒソ(´・Д・)」 - 59ページ『これからはスマホやパソコンに残る写真や預金などのデジタル遺品やデジタル遺産が大きな問題になりそうです。』の1文に「確かに!」と思った。
- この前、母がパスワード忘れて、ログインできなくなって、諦めてたのを思い出した。
なんとかしたかったけど、他のきょうだいが手続きしたやつだから、私が口を出すことはできない。🥺🌀(テメェが始めた物語なんだから責任とって最後までやれよ)🫣口悪

- 62ページ[松本明子の実家じまい反省点!]まで読んで、やっぱり「お金」がたーんと!(笑)かかることがわかった。
- 「先延ばし」してしまうのは「不安」からくるものらしい。
- うちの実家も、お墓もどうにかしたくて、こうして本を読んだり、検索してみるけど、やっぱり世の中「金!金!金!」アッヒャッヒャ!!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!! だと思った。笑
【第2章】教えて専門家の人!|実家の「空き家問題」はどうすればいいですか?【読書感想】

❶実家の空き家問題とは何か?【読書感想】
- 69ページ〜[空き家はなぜ増え続けているのか]の上田さんの言葉で『今後は松本さんのようなケースが増えるはずです。というのも1947〜1949年に生まれた団塊(だんかい)の世代が2025年にはみんな75歳以上の後期高齢者の仲間入りをするからです。』の1文で「来年じゃん(°o° )」と少しだけ焦りが見えた。
※[団塊の世代(だんかいのせだい)]… 昭和22年(1947)から昭和24年(1949)ごろの第1次ベビーブーム時代に生まれた世代。他世代に比較して人数が多いところからいう。
- 少子高齢化などのさまざまな理由が重なって、実家じまいしようと動き出しても、家を貸したり、売ろうとしても、「借りたい人」や「買いたい人」がいなければ、どうしよもないことは頷けた。
(でもなんとかしたい) - 75ページ〜[空き家をきちんと管理しないと賠償責任のリスクが増す]に出てきた「戸袋(トブクロ)」がわからなくて調べた。
戸袋は引き込み戸の収納部分
戸袋は、引き戸の扉が収納されるように箱状につくられている部分のこと。また、そのような引き戸を引き込み戸と呼ぶ。引き戸を用いる日本特有のものであり、海外ではあまり見られない。
主に日本の和風住宅で取り入れられ、雨戸を収納する場所として縁側や窓の敷居の端に設けられていたが、近年はライフスタイルも多様化して洋風の住宅が主流となり、それに伴いシャッター雨戸が普及し、戸袋のない住宅も増えている。また、戸袋は住まいの外側の雨戸だけでなく、掃き出し窓や室内間仕切り、室内扉など、住まいの内側のさまざまな場所に利用されている。
引用:SUUMO《戸袋とは?戸袋のある引き込み戸でスッキリした空間をつくろう!》より

- 人が住んでない空き家だと「戸袋」の開閉?をしないため、そこにハチが巣を作ることもあるのだとか。
怖すぎンゴ(˚ଳ˚) - 85ページ〜[空き家の管理で大切なのは近所への挨拶]。ご近所への挨拶か…🥺🌀
(人付き合い下手くそなのよね。苦笑)
❷「負動産」にしないための実家の空き家対策【読書感想】
- 89ページ〜[ニュータウンの空き家は要注意]で「丘陵(きゅうりょう)」が読めなかった。🥺笑
※[丘陵(きゅうりょう)]… あまり高くない山地。おか。小山。
- 「地域名 空き家」で調べてみたけど、思ったほどなかった。もう少しあると思ってた。ただ、値段がピンキリだった。また、売却の方が多く、賃貸は少ない印象だった。
- 94ページの[空き家処分の99%は売却]のタイトル見て、「やっぱり🙄」と思った。笑
- 空き家を賃貸にするにも、誰かに住んでもらうためには、リフォームなどして、綺麗にしないと住めないから、初期費用が数百万円かかって、家賃収入の回収で元が取れるのは2年半くらいかかるらしい。
- リフォームをして募集しても、入居者がすぐに見つからない可能性もあるので、もしかしたらそれ以上のお金と年月がかかるかもしれない。・・・難しい。🤔

- 99ページ[市場の現実を受け入れる]の『自分の所有する空き家は相場より高く売れると思いがちです。』に頷いた。うん、思いがち。(゚ー゚)(。。)ウン
- 『スーモなどに掲載されている価格を見てみてください。(略)最も高い価格で売れたとしても掲載されている価格になります。』→(交渉するにも)市場の相場を調べること。そして、受け入れること_φ(・_・ )
【自分用メモ】
[売るための努力を惜しんではいけない]105p〜
→ 空き家バンクに登録したら、それで「終わり🤤」ではなくて、役所の担当者が現地調査と“撮影”をするので、少しでも家の手入れ(特に夏は庭手入れなど)をしないと、そのまま(例えば、夏なら草ボーボーの状態)の写真が掲載されてしまうので、買いたい人は確実に少なくなる_φ(・_・ )
[田舎でも「好立地」と「古民家」は売れる]106p〜
*好立地:観光地、観光地に近い場所。
*古民家:好立地であること。建物の規模が大きく、柱や梁も太く大きくて見栄えするものに限る。
→『田舎の場合、「好立地」と「古民家」以外はなかなか厳しいのが現実です。』、やっぱり、いろいろ考えなきゃいけないことがあって難しいや_φ(・_・ )
- 110ページ〜[更地にするには多額の解体費用がかかる]。空き家を解体すると、固定資産税が大きく上がるらしい。やっぱり「マイホーム(家)」は、買った(建てた)時点で、「資産」じゃなくて「負債」になるんだなって思った。
- 『空き家に物をため込んでおくと最後までお金がかかるということですね。』→ 空き家に限らず、物をため込んでる人ほど、お金がかかってる(お金がない)気がする。少しずつ片付けなくちゃ。
- 114ページ〜[田舎に行くほど解体費用は高くなる]の最後の方の、造りが複雑な家の改修工事で普通の大工さんが直せないため、宮大工さんに入ってもらった金額(見積もり)が『1億5000万円』(笑)だと知って、びっくりした。

【自分用メモ】
[都心部でも売りにくい瑕疵物件]117p〜
※[瑕疵(かし)]… ①きず。欠点。また、過失。②法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること。
*心理的瑕疵:事故や事件があった、いわゆる「事故物件」のこと。
*法的瑕疵:土地や建物が法律的な基準を満たしておらず、自由な使用収益が阻害されている状態のこと。〈(例)接道義務が守られておらず、再建築が不可な物件〉
*物理的瑕疵:大きく分けて、「建物の瑕疵」と「土地の瑕疵」の2種類あり、物件に物理的な欠陥や不具合があることを指す。
・建物については「雨漏り・シロアリ・耐震強度の不足」などがあり、
・土地については「土壌汚染・地中障害物の存在」などがあげられる。
❸親が元気なうちにやっておくべき空き家対策【読書感想】
- 123ページ〜[実家の不動産の権利関係を確認しておく]で『旗竿地(はたざおち)』という物件があることを知った。
旗竿地
敷地全体の形状を旗と旗竿になぞらえ土地のことをさします。または「路地状敷地」と呼びます。敷地は2m以上道路に接するように接道義務が定められています。大都市部に多い形状の土地です。基準に満たしていない土地は、一部例外を除いて再建築不可です。一般的に「旗竿地」は、接道の間口が狭い通路部分(敷地延長部分・路地状部分)の奥に、有効宅地部分(建物が建てられるスペース)があり、通路部分(敷地延長部分・路地状部分)は宅地ですが、建物は建てられません。なお、自治体によって「旗竿地」は、非常用進入口や消防法の関係等で3階建てが建てられないなどの建築規制が定められています。
引用:LIFULL HOME’S/ライフルホームズ《旗竿地とは?旗竿地の意味を調べる。不動産用語集》より

- 『旗竿地』の他にも、自分の家の水道管、下水管などが他人の土地を通っていたり、反対に他人の水道管、下水管が自分の土地を通っていた場合などにも要注意だと知った。
- 確かに移設するにしても、お隣さんと話し合いをしなくちゃいけないし、費用は誰がどっちが出すんだって金銭トラブルにもなりかねない…。(そもそもどうやってそれを調べるの?自分で掘るの?( ᐕ)?)
【自分用メモ】
[不動産の権利関係の事前調査]126p〜
*不動産の所有者は、法務局へ行って「登記簿謄本(とうきぼとうほん)」をとればわかる。(自分で掘るのはやめましょう。水道管が破裂する恐れもあります。)
※紙のときは「登記簿謄本」と呼んでいたが、コンピュータ化により「登記事項証明書(とうきじこうしょうめいしょ)」に変わった。内容は同じ。
※オンラインでも手続きができるとのこと。オンラインの方が手数料が安くなる。
*道路の問題・水道管、下水管がどこを通っているかは、「役所」に行けば、誰でも調べることができる。
- 127ページ[実家をどうしたいか、親の意向を確認する]〜128ページ[親の思いは重い]まで読んでて、「うちの場合は、いろんなことが複雑なんだよな…」と、しょぼくれた。
- うちの問題は、家族が“協力的ではないこと”が、この“複雑さ”を生んでるんだろうなと思った。
- 誰に相談すればいい?どうにかしたいけど、どうにもできない。だからこの本を買って、読みはじめたのだけど。
- 相続的に見て、最後は私になるんだろうな、この問題。困ったな。あの実家を維持できる「お金」がない。(´ω`)ショボボーン
【自分用メモ】
[贈与税・相続税について]132p〜
*生前に大きな額を一度に渡すと、かなりの「相続税」がかかる。
*「贈与」は、年間110万円までは課税されない。
*生命保険であれば、500万円までは「相続税」がかからない。
*非課税枠を活用すれば、税金をゼロにしたり安くすることができる。
*他にも「住宅取得資金」、「教育資金」、「結婚・子育て資金」などの、両親・祖父母から子ども・孫に「贈与」をしても「贈与税」がかからない「特例」がある。
- 134ページの『実家の財産価値がどれくらいあるかは国税庁の路線価図を使えばわかります。』で「路線価図」を調べてみたけど、マップがなかった。🥺🌀
- 143ページ〜[親の思いも子どもに残す]で、「遺言書」や「エンディングノート」についての話題が出てきて、前回執筆した【読書ノート】の[墓じまい!]の【読書感想】を思い出した。
- 146ページの『あれは子どもたちへの一種の手紙です。(略)モノだけでなく、親の思いも子どもに残す。それを子どもたちも受け止める。それこそが相続の本質ではないでしょうか。』の上田さんの言葉に泣けてきた。
- 147ページ〜[相続放棄をするには]で、『相続放棄をする人はあまりいないのが現状』を知った。→多額のマイナスの財産(借金)がある場合は、相続放棄するケースが多いらしい。
【第3章】教えて専門家の人!|思い出の品はどうしたらいいですか?【読書感想】

❶遺品整理を上手に進めるコツ【読書感想】
- 157ページ[遺品整理も生前整理も基本は家財を整理すること]の上野さんの『遺品などの家財が手つかずで残された空き家は、家族の思い出がまるで博物館みたいにそのまま残っていることが多いですから、片づけるのは本当に大変ですよね。』の「家族の思い出がまるで“博物館”みたい」というフレーズが「なんか良い(🏺)」と思った。
- 「家族の思い出は博物館」_φ(・_・ )
【自分用メモ】
[片付けは「時計回り」で行なう]165p〜
*基本は無駄をなくすために1方向に片付ける
→「時計回り」や「手前から奥へ」など1方向に片付けること。
*仕分けの数だけダンボールを用意する
→ 捨てるものは、そのままゴミ収集に出せるようにゴミ袋に入れていく。(分別する)
→「液体」のものは「液体」と1カ所にまとめる。
*写真の扱いを決めておく
→『自分と自分の知ってる人が写ってる写真だけ残す』など基準を決めておく。
→『迷ったら残す』というのも「遺品整理」の1つの考え。
*人形やぬいぐるみの手放し方
→ こんまりこと、近藤麻理恵さんのこのYouTubeが参考になると思った。
ぬいぐるみの手放し方、こんまりが教えます!【公式】こんまりちゃんねる (@konmarichannel)
→ それでも日本人形などの人の形をしたものを捨てるのに抵抗があれば、『人形供養 送付 寺社』と検索してみるのもいい。
→ または『日本人形 買取』で検索してみるのもありかも。日本人形・西洋人形の【COYASH(コヤッシュ)】
- 172ページ〜[実家じまいは法事や神事を節目に考える人が多い]で、『グリーフ』という言葉を初めて聞いた。
グリーフ(grief)
喪失体験によって湧き上がってきた感情や考えを、思いのままに表に出せず、心にフタをして抑え込んでしまった状態を英語で「グリーフ(grief)」と表し、日本語では「悲嘆」や「深い悲しみ」を意味します。特に死別などによる深い悲しみや苦悩、嘆きを指します。
- 『グリーフ』を検索してて、身近な人が亡くなったとき、悲嘆に暮れたり喪失感に苦しんだりしている遺族に寄り添い、悲しみから立ち直れるようにケアを行う、「グリーフケア(グリーフワーク)」というものがあることを知った。
- 「人はいつか死ぬ」って頭の中でわかっていても、いざその立場になったとき、立ち直るのには、人それぞれに「時間」が必要不可欠になる…。
❷生前整理は「終活」の考え方を取り入れるとうまくいく【読書感想】
- 175ページ[親世代の価値観を受け入れ、寄り添う]で、思ったことは、「アサーション」っぽいと思った。
アサーション(assertion)
自分と相手の両方を大切にしながら、しっかりと主張を行うコミュニケーション方法の1つです。相手を傷つけることなく、お互いの意見を尊重し、より良い結論に導くことを目指します。自分の意見を無理に押し付けるのではなく、相手の主張も受け入れる姿勢を大切にします。
- 178ページ[親には片付けられない理由があるかもしれない…]でも、はじめて聞く、知らない言葉があった。『セルフ・ネグレクト』
セルフ・ネグレクト
自分自身のケアを怠る状態のこと。特に高齢者などが、自宅で暮らしている際に、食事や着替え、病気の治療など本来行うべきことをしない、またはできないために、心身の健康や安全が脅かされる状態を指します。これにより、生活の質が低下し、健康に問題が生じる可能性があります。
- 180ページ〜[親の意向はエンディングノートを活用して把握する]に載っていた「エンディングノート」を見て、「介護についても考えなくちゃいけないのか」、「書くのに時間がかかりそうだ(長くなりそうだ)」と思った。
- 前回紹介した【読書ノート】墓じまい!【読書感想】で『5分で書ける!エンディングノート』が巻末に付録としてついているので、それからはじめてみるといいと思った。
- 188ページ〜[心を尽くして、親子で一緒にエンディングノートを書いていく]で、『終活という考えがだいぶ広まった(略)エンディングノートのことを知らない高齢者はいません。ですが、書いたことがあるのはせいぜい2割程度』だと知って、意外と少ない印象だった。

- 松本明子さんは、25年の年月と実家の維持費などのお金を含めて大変だったと、当書ではおっしゃっていましたが、エンディングノートにしろ、生前整理にしろ、遺品整理にしろ、「時間」と「お金」がかかることがよくわかった。
❸専門業者を上手に利用する【読書感想】
- 199ページ〜[大事なものだけ回収したら、あとはお任せが一番]で、遺品整理や生前整理などの家財整理の専門業者は、まだ十数年と歴史が浅いことを知った。
- 204ページ〜[気になるあれこれQ&A]で、生前整理で介護ベッドの搬入の動線(スペース)を確保するために業者に頼めることを知らなかった。
【自分用メモ】
[専門業者を選ぶときの注目ポイント]200p〜
◎遺品整理や生前整理の専門業者か
◎「企業理念」を公開しているか
◎「代表挨拶」はあるか
◎「社員教育」をしているか
遺品整理の1件あたりの相場は20〜40万円。
国民センターのレポートでは、平均42万円。
【第4章】教えて専門家の人!|先祖のお墓をどうしたらいいですか?【読書感想】

❶墓じまいはどうやればいいの?【読書感想】
- 213ページ〜[墓石まで引っ越すケースはそう多くない]で『お寺さんや民営の墓地では通常、墓石を扱える石材店が指定された業者に限られています。』の部分を読んで、前回【読書ノート】で紹介した[墓じまい!]という本の内容と「同じだ😀」と思った。墓石はお寺や民営の墓地先で各々決められている。
- 217ページ〜[改葬の手順と費用を知る]で、『離檀料(りだんりょう)』が出てきた。これも「墓じまい!」の本で知った言葉。『檀家(だんか)をやめるのに必要な費用』らしいけど、田舎の方だと、まだまだ存在するらしい。たぶんうちのお墓もそうかもしれない。
檀家(だんか)
特定のお寺に所属し、葬祭や供養を専属で行ってもらう代わりに、そのお寺を経済的に支援する家のことです。檀家制度は、地域の宗教的・社会的なつながりを深める役割を果たしています。お寺との関係を通じて、家族の絆や地域社会の結びつきが強化されることもあります。
檀家制度は、「生臭坊主」じゃなければ、いい制度だと思う。- お墓を引っ越しするにも、墓じまいするにも、どっちにしろ、お金と時間はかかることがよくわかる。
結局、金か…🫠💸 - 220ページ〜[まずは親戚に「お墓を継いでもらえないか」相談してみる]で、『お墓は相続財産ではない』、『お墓の承継者は親戚の人でもかまわない』ことを知ってビックリした。「息子だから」、「娘だから」と、継がなくてはいけないものだと思ってた。

(あのうちのお墓を継ぐ人は親戚でもかまわないのか…と、いろいろ考えてみるも、最終的にはやっぱり「自分」になりそうなことに気がついた\(^p^)/おわた、無理、維持費ないから継承できない。無理ゲー。笑)
- 222ページ〜の「お墓の引越し」の話の部分で『「久しぶりにお墓参りに行ったら、お墓がなくなっていてびっくりした。(略)」』で、笑っちゃいけないけど、笑ってしまった。
絵に描いたような、中年ぐらいのおじさんが久しぶりにお墓参りに行ったとき、「お墓がない!?」って唖然としてる姿を想像したら、おもしろかった。笑

- 225ページ〜[永代供養のお墓を利用する際はこの点に注意!]で『樹林墓地』が出てきて、「これも[墓じまい!]で読んだことある🤩」と思い出した。
【自分用メモ】
[合祀墓の注意点]225p〜
*合祀墓(ごうしぼ)は、料金が比較的安く設定されているが、あとから「お墓を用意したのでお骨を返してほしい」と言っても、特定の遺骨を取り出すのはほぼ不可能でなので、合祀墓にするときは、後悔しないように、費用だけではなく、その後についても、親族とよく話し合い、よく考えてから答えを出すこと。
*樹木葬では、(樹木葬に限らず)示された金額に何が含まれているのか、「内訳」、「オプション料金」を必ず確認すること。
また、樹木葬では、「緑が青々と繁った「春夏」だけでなく、木々が葉を落とす「秋冬」の景色も一度は見に行った方がいい」とのこと。『(秋冬になったとき)寂しすぎて後悔した』という声もあるらしい。
❷引っ越し先のお墓や供養はどうするの?【読書感想】
- 232ページ〜[新しいお墓は先走って買ってはいけない]で、『お墓は基本的に転売できない』、『「松本家の墓」と墓石に刻まれたお墓を誰が買ってくれるのかという話で、(略)』を読んで、「確かに😂」と思った。
- 『お墓はクーリングオフの対象外』であること。クーリングオフの対象となるお墓は、訪問販売や電話勧誘で“無理やり”買わされた場合のみ有効とのこと。
- 234ページ[お骨は「ゆうパック」で送れる]のタイトルを見て、「えぇーΣ(゚Д゚)」って
マスオさんばりに驚いた。(海外へ送るのは禁止されているが、国内なら「ゆうパック」で送れる)

- 237ページ〜[改葬にはいろいろな方法がある]の『改葬するケースのお骨は年数が経っているので、焼いたばかりのお骨みたいにきれいじゃないんですよ。(略)半ば土みたいになっていて、微生物もいっぱいついている』ので、もう1度、お骨を焼いたり、洗ったりするらしい。やっぱり、改葬にもお金と時間がかかる_φ(・_・ )
- 240ページ〜[供養をして後悔する人はいない]で『「何だ、供養しないのかよ」「成仏できないじゃないか」と文句を言う人はいても、「何だ、お前、供養したのかよ」とクレームを付ける人はまずいませんから。』というやりとりの『何だ、お前、供養したのかよ』が、笑うところじゃないけど、想像したら、クスッと笑ってしまった。

- 245ページ〜[維持費が途切れると墓じまいを要求される]で『宗旨替え』という言葉を初めて知った。
宗旨替え(しゅうしがえ)
信仰していた宗教・宗派を捨てて、別の宗教・宗派にかえること。「宗旨変え」とも書く。信仰している宗旨・宗派を変更し、または寺請制度に由来する菩提寺を別の宗旨の寺に変更すること。
- 250ページ〜[おわりに]で、『心から言わせてください。「情報を知り、やることが明確になるだけでも、不安が減りますよ」と。そして、「先延ばしせずに、元気なうちに済ませておくと、あとが楽ですよ」と。』この松本明子さんの言葉に頷けた。
まとめ
今回の「読書ノート(読書感想)」は、《実家じまい終わらせました!──大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方》をご紹介しました。
長きに渡って(笑)、こちらの【読書ノート】《実家じまい終わらせました!》の「読書感想」を書いてきました。
知らない言葉も多く、著者・松本明子さんの「25年分の体験談」が詰まった256ページに渡る1冊は、「空き家」「家財整理」「墓じまい」など──、生きていれば誰しもが向き合うことになるテーマばかりで、本当に読み応えがありました。
この1冊をブログ1記事にまとめようとすると、20,000字を超えてしまうのも納得です…😅(すぐに忘れてしまいそうなので、何度も読み返したいと思います。)
それにしても、やっぱりこの世の中は「お金」がかかるなぁ…というのが率直な印象でした。
生きていくのにも、亡くなった後にも、何をするにもお金が必要なんだなって。少し感傷的になりました。
でも、嘆いてばかりいても何も始まらないので──、今の私にできることを、ひとつずつやっていこうと思います。

私の読書感想が、この世界のどこかで、誰かの役に立ったり、ヒントになれば幸いです。
最後までお読みいだだき、ありがとうございました☺︎♡
それでは、また。本の世界【5ページ目】でお会いしましょう。
今回ご紹介した本はこちら☺︎(※広告)
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